ご当地PR|編集部のPICK UP!京都編 Part.02
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ワールドマスターズゲームズ2021関西に参加・応援でいらっしゃる方々に、編集部がおすすめする京都のご当地スポットをご紹介!
ワールドマスターズゲームズ2021関西は1年延期となり、2022年5月13日~5月29日までの期間で開催いたします。
竹の里・乙訓 歴史と美観を巡る
向日市・長岡京市・大山崎町からなる乙訓(おとくに)は京都と大阪を結ぶ線上にあります。この地は嵐山から連なる西山連峰の麓に広がり、桂川・宇治川・木津川の三河川が出会う場所でもあったため、交通の要衝として古くから賑わいました。日本書紀や古事記にも“オトクニ”の名が登場しています。 また乙訓は、整備された竹林の景観や美味しいたけのこの産地としても知られています。
- 01 歴史が交差する場所・天王山を歩く
▶︎宝積寺
▶︎アサヒビール大山崎山荘美術館
02 菅原道真公ゆかりの長岡天満宮散策▶︎長岡天満宮~鮮やかなキリシマツツジを堪能
▶︎錦水亭 ~たけのこ会席を味わう~
03 竹林を渡る風の音を楽しもう▶︎向日市 竹の径(みち)
03 竹林を渡る風の音を楽しもう▶︎向日市観光交流センター「まちてらすMUKO」
【1】歴史が交差する場所・天王山を歩く
宝積寺
宝積寺は724年に聖武天皇の勅願により創建されたと伝わるお寺です。宝積寺は宝寺(たからでら)とも称され、商売繁盛や出世開運のお寺として知られています。また宝積寺は山崎の合戦で明智光秀と対峙した羽柴(豊臣)秀吉が陣を張った場所ともいわれています。境内には「出世石」という石が残っていますが、秀吉はこの石に腰かけて采配を振るったと言われ、明智軍に勝利した後、三重塔を宝積寺に寄進しました。
落ち着いた境内は静寂でとても清らかな雰囲気で、春や秋には桜や紅葉も美しいお寺です。またご祈祷を受けるといただける黄色い福財布は、金運上昇のご利益があるとして人気です。▼
宝積寺から徒歩で約13分アサヒビール大山崎山荘美術館
ニッカウヰスキーの創業にも参画した関西の実業家・加賀正太郎所有の山荘だったものが、1996年に美術館として開館しました。現在はもとの山荘の建物を復元・整備した本館のほか、地中館、山手館の3館で構成されています。
美術館はアサヒビールの初代社長である山本爲三郎のコレクションが中心で、河井寬次郎やバーナード・リーチら民藝運動にかかわった作家たちの作品を多く所有しています。また地中館ではクロード・モネの「睡蓮」などの作品を楽しめます。
美術館の建物とこんもりした周囲の森林との調和が素晴らしく、美術作品だけでなく、テラスからの眺望を楽しんだり庭園の散策もおすすめ。テラスからは宝積寺の三重塔も見ることができます。 本館の建物には、思わず微笑んでしまうユーモアいっぱいの仕掛けが隠れています。「宝さがしマップ」が用意されているので、ぜひこちらも探してみてください(詳しくは受付にお問い合わせください)。▼
アサヒビール大山崎山荘美術館から阪急大山崎駅まで徒歩で約10分
阪急大山崎駅から阪急長岡天神駅まで約4分
阪急長岡天神駅から徒歩で約10分
【2】菅原道真公ゆかりの長岡天満宮散策
長岡天満宮~鮮やかなキリシマツツジを堪能
アサヒビール大山崎山荘美術館を出たら、続いて阪急で長岡天神へ。
長岡の地はかつて菅原道真公が在原業平らと宴を楽しんだところでした。道真公は太宰府に左遷される際にもここに立ち寄り、名残を惜しんだと伝わります。
その折に自作の木彫りの像をいただきお祀りしたのが、長岡天満宮の起源となりました。
今では地元の方が朝夕に訪れる、地域に親しまれているお宮です。
境内は花の名所でもあり、どの季節でも訪れる人を楽しませてくれます。なかでも圧巻なのは正面大鳥居の参道両脇のキリシマツツジ。毎年、4月の下旬に見ごろを迎えますが、燃えるように鮮やかな真紅の花のトンネルは、多くの人を魅了します。▼
長岡天満宮境内創業約140年錦水亭でたけのこ会席を味わう
長岡天満宮がある西山一帯は、京たけのこの産地です。長岡天満宮に隣接する錦水亭では、毎年3月下旬ごろから5月半ばまで、掘りたてのたけのこをふんだんに使った、「たけのこ会席」を味わえます。「たけのこの季節になると、朝は4時頃から掘りはじめます。たけのこは光や空気に触れるとえぐみが増すので、とにかく掘ったらすぐに湯がきます」と、錦水亭の池田久史さん。 「おいしいたけのこ作りは、夏の草抜きや石拾い、秋の土入れなど1年を通じて竹林を整備するところから始まっています」作り手が手塩にかけて育て、大切に調理された掘りたてのたけのこの味や食感は、まさに格別。 錦水亭には敷地内に築100年を超える風雅な和建築が点在しており、これらの趣ある部屋で雅やかな風景を愛でながら食事を楽しむことができます。▼
錦水亭から阪急長岡天神駅まで徒歩で約7分
阪急長岡天神駅から東向日駅まで約4分
阪急東向日駅から徒歩で約15分
【3】竹林を渡る風の音を楽しもう
竹の径(みち)
写真を見て「嵐山の竹林?」と思った方もおいでかもしれませんが、こちら向日市にある「竹の径」です。竹林の景観保全のため、放置竹林や不法投棄対策として、向日市特産の孟宗竹を使って、2000年(平成12年)から整備されてきました。約8種類の異なる竹垣が設えられた径が、約1.8キロメートルにわたり続いています。静かな散策を楽しんでいると、時折聞こえてくる竹林を渡る風が心地よくとても爽やかな気分に。「全国遊歩百選」「歩きたくなるみち500選」などにも認定されており、竹林浴の地として親しまれています。▼
竹の径から徒歩約26分向日市観光交流センター「まちてらすMUKO」
JR向日町駅の北側に向日市が整備を進めているのが、向日市観光交流センター「まちてらすMUKO」です。 どんな施設になるのか、向日市 ふるさと創生推進部 企画広報課 担当課長の谷口大樹さんに聞きました。谷口さんは地元で野菜を作る若手有志の方たちと数年前から勉強会などをはじめ、“今ある資源”を使って向日市に人を呼ぶことを考えてきました。
新たにできる施設「まちてらすMUKO」では、向日市で採れる野菜などの農産物や商工特産品、おみやげの販売も予定しているほか、面白いことも取り入れる予定です。
「実はJR向日町駅は京都で最初にできた鉄道の駅なんです。そして現在では東海道新幹線、JR京都線、阪急京都線が向日市内を並行して走っています。まちてらすMUKOでは、向日市を行き交う鉄道も楽しんでもらいたいと考えています。」
向日市の魅力をぎゅっと集めた新しい観光交流センター「まちてらすMUKO」にぜひ訪れてみてください。