ひっそりも、堂々も。「100にんのサンタクロース」をサイクリングで巡る。

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大阪府
ひっそりも、堂々も。「100にんのサンタクロース」をサイクリングで巡る。

この記事は、2021年12月に行った取材をもとに制作しています。取材は、その時点の環境下で推奨されていた新型コロナウイルス感染症対策(マスク着用など)のもと実施しました。

一年中、市内のあちらこちらでサンタクロースに会えるまちがあります。
それは、大阪府四條畷(しじょうなわて)市。
同市出身の絵本作家・谷口智則さんが、著書「100にんのサンタクロース」に出てくるサンタやオリジナルサンタをどんどん街に送り出しているんです。

2021年12月現在、すでに40にんほどのサンタが四條畷のまちに立っているそう。
自転車にまたがり、サンタたちに会いに行ってきました。

この日会えたサンタクロースは、20にんほど。

サンタの居場所が詳しくまとめられた地図は発表されておらず、四條畷市のホームページにあるサンタマップを頼りに、インターネット上の個人投稿を拾ったり、地元の方へお尋ねして居場所の目星をつけていきました。
JR四條畷駅北側からスタートして、この日は20にんほどのサンタに会えました。
図書館の入り口に堂々立っているサンタもいれば、地元企業の事務所内から外を眺めるサンタ、内科医院の駐車場にひっそり佇むサンタも。
なかには、サンタマップを頼りに行くも、どこをどう探してもいない様子のサンタもいました。
「葉っぱサンタ」はどこに行ったのでしょう? 葉タバコでも吸いにおさんぽでしょうか。

(後日談)
後日、用事で四條畷市内をまわっていると、もとの場所(なのかな?)に「葉っぱサンタ」の姿が!
市役所の方に伺うと、「メンテナンスなどの事情で、いるはずの場所にいないこともあります」とのこと。
なるほど。あの日「葉っぱサンタ」は、おうちの建て替えで楽屋入りしていたようです。

「サンタを探しに来ました」の声に、協力してくださる地元の方々!

市立四條畷図書館に立っていた「てがみサンタ」はペンが折れてしまっていたのですが、受付でサンタを撮影したいと申し出ると、修理中の部品(ペン先)を奥から急いで出してきて、撮影のためだけに取り付けてくださいました。
また、「ピエロサンタ」がいたのは、あられ処・中屋さん。
自宅兼店舗と思われる駐車場の奥に立っていました。
勝手に入ると失礼なので、「ごめんください」と扉を開けて「サンタを探してやってきました」とお伝えすると、「駐車場にいてますからどうぞ」と快く許可をくださいました。
そればかりか、女将さんは紙に何やら書き始めて、ご親切にも、次のサンタの場所を教えてくださいました。
いただいた地図を手に持ち、自転車を押しながら慎重に道を辿ると……
2mほどありそうな「おおきいサンタ」の姿が!
「写真を撮らせてください」とお願いすると、こちらでも快く許可をいただきました。
サンタが背負う袋にはプレゼントがたくさん入っているからか、後ろに倒れないよう丸太で支えられています。
ここには、デビュー前のサンタや、なんでも通信可能にしてくれそうな「ケーブルサンタ」、ゴルフクラブを届けてくれそうな「ゴルフサンタ」もいました。

じつはこの場所は、とびきりとっておきで、サンタマップでは非公開になっているのだそうです。
こんな特別な場所を教えてくださったあられ処の女将さんに感謝です。
四條畷にサンタ巡りに来られた際は、みなさんもぜひ探してみてください。

訪れた先々で地元の方々が優しく接してくださり、わくわく楽しいサイクリングに満足しきりでした。
四條畷市のホームページによると、2025年大阪万博までに100にんのサンタの設置を目指しているそうです。

おまけ:サイクリングついでに、飯盛山から大阪平野を一望

サンタ巡りで四條畷市内をぐるぐるするなら、その前後で、隣接する飯盛山の展望台から大阪平野を一望するのもオススメです。
いい景色を見ると気分爽快!
天気がよければ、北は六甲、東は淡路島、南は堺あたりまで見渡せるそう。
山頂の展望台への最短ルートは、北條神社(四条畷駅から1.8kmほど)の脇から続く三好道。
道はしっかり踏み固められていますし、紅白のペンキで印がつけてあるので迷いません。
昔は石材が採れたので、大岩が今も残っており、コースに設置されたロープで登るところもあります。
展望台には、登山口から歩いて30分ほど着きます。

▶︎絵本「100にんのサンタクロース」著者・谷口智則さん×四條畷市 サンタクロースオブジェ
四條畷市ホームページ「気分は年中クリスマス!100体のサンタクロースに出会う」

近隣で開催される
ワールドマスターズゲームズ
2021関西の競技

勝井 知代
投稿者紹介

勝井 知代

軽い気持ちで応募したラグビーワールドカップ2019ボランティアを通じ、スポーツにはまだ見ぬ世界が広がっていることを知りました。
スポーツボランティアをもっとやってみたいと思っていたところ、ご縁あってゴトスポ記者に。
スポーツは人生の必須アミノ酸です。