大阪市内で登山?!大阪五低山制覇の旅
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この記事は、2021年8月に行なった取材をもとに制作しています。その時点の大阪府下で推奨されていた新型コロナウイルス感染症対策(マスク着用など)を実施して行いました。
今日の目的は「登山」。又はトレラン。いや、マラニックか。
平野に位置し、山がないことで有名な大阪市ではあるが、実は低いながらも山がいくつか存在する。
その中でも特に標高の低い五山を、一日で回ってみようと思う。
一山目~天保山~
桜島駅から徒歩五分。天保山渡船場から無料の船に乗り、此花区から港区へ渡る。
対岸に見えているのがもう天保山だ。えっ?山?
頂上で男性二人組と出会い、写真を撮ってもらった。
お互いの健闘を祈り、早速次の目的地、帝塚山に向かう。
大通りを走っているといろんな人が応援してくれるので、テンションが上がる。
二山目~帝塚山~の前に昭和山に寄り道
大通りを走り工場地帯を抜けて、先ずは甚兵衛渡船場に到着。
港区から川を挟んで向かい側の大正区へ渡る。汗をかいた身体に潮風が心地いい。
ここ大正区は沖縄出身の人が多く、沖縄情緒感じる街並みとなっており、歩いているだけで楽しい。
見ての通りの青天!この日の最高気温は34°。途中で休憩がてらコンビニに立ち寄る。
沖縄商品の品ぞろえで有名なコンビニ、通称「デイリーオキナワ」で、シークヮーサーゼリーをゲット!火照った身体に染み入るぜ!
この船から見える千本松大橋は圧巻の迫力だ!
次の目的地、帝塚山に向買う途中で小腹がすいたので、定番のタコ焼きでお昼休憩を取る。
帝塚山は何故かこの高級住宅地の真ん中にある。しかも本当は古墳と言うから面白い。
標高19.88m。門で囲われており入ることができず、登頂は無理だったが、まあ良しとしよう。
三山目~聖天山~
路面電車が走る道沿いに走り、少し折れると聖天山がある。
気温が高くてへばっている私に、神様の啓示が下った。
「無理したらあかん。歩きなはれ。」
後は歩くことにする。
四山目~茶臼山~
神様の言うことを聞いて、チンチン電車に乗ってみる。
ローカル鉄道の旅のようで、普段見慣れた街が違って見えるのが楽しい。
天王寺で下車。JR駅構内で大阪人のソウルフードの一つ「551」で、定番の豚まんとアイスキャンディーをゲット!天王寺公園内の芝生で休憩を取る。
五山目~御勝山~
鳥居の手前で名物の亀カステラを購入。
生野区に入ると最終目的山、御勝山が見えてきた!
ここも古墳だったのだが、南半分は公園となっており、北半分が塀で囲われた山になっている。中に入ることはできないので、せめて写真に収めた。
五低山完全制覇達成!
この日の移動距離は・・・約22キロ。4時間かけてゆっくり巡る、楽しい散策となった。
天保山(大阪五低山 標高4.53m)
大阪市民から愛されている、日本一の低さを誇る山。
約200年前、1831年(天保2年)の河川工事の際に出た土砂を積み上げてできた人工の山である。現在は公園となっていて、市民の憩いの場として人気の高い場所。
昭和山(標高33)m
1970年(昭和45年)に建設された、大正区にある千島公園内にある。
建設当時はこれでも大阪市内で一番標高の高い場所であった。
帝塚山(大阪五低山 標高19.88m)
住吉区にある前方後円墳。4~5世紀のものと推定される。
市内にある前方後円墳としては唯一原型を留めているが、中に立ち入ることはできない。
一帯は当時から豪族が住んでいた、歴史のある高級住宅街である。
聖天山(大阪五低山 標高14m)
大阪市阿倍野区にある、これも古墳である。
古墳の上には939年(天慶2年)建立の正圓寺があり、何とも興味深い。
茶臼山(大阪五低山 標高26m)
天王寺公園の一角にあるこの山も、古くは5世紀ごろつくられたと言われる前方後円墳である。
大阪冬の陣では徳川家康の、夏の陣では真田幸村の本陣となったことでも有名。
四天王寺
日本最古の本格的な仏教寺院の一つ。593年(推古元年)建立。
聖徳太子によって建立されたと伝えられている。
持ち上げた時に軽く感じれば願いが成就すると言われる「重軽石」などが有名。
御勝山(大阪五低山 標高14m)
生野区にある前方後円墳。古墳を二つに分断するように、中央に幹線道路が走っている。
大阪冬の陣では徳川秀忠が陣を置き勝利を収めたことから、「御勝山」との名がついた。
大阪市渡船
水運が盛んな大阪市では架橋が困難なため、市民の足として徒歩・自転車専用の無料の渡し船が利用されている。湾岸エリアを中心に8航路が運航中である。
コリアンタウンへGO!
打ち上げするならそこしか無いでしょ!
という訳で、歩くこと10分。コリアンタウン(正式名称は御幸通商店街)に到着。
あまりにあちこち美味しそうなものがありすぎて、目移りするする!
最終的に筆者が食べたのは、ヤンニョムチキン!冷たいドリンクと一緒に頂く。
甘辛いタレとチキンの旨味で口の中が大喜びだ!
これ以上ない有意義な一日の過ごし方となった。
この日立ち寄ったところはどこも、そこだけで一日過ごせるほど奥深く、見ごたえのあるスポットばかりだ。いつか日を改めて、一つ一つじっくりと観光するのもありかも知れない。