山本 清子 さん

初の国際大会で経験した、スポーツを通した文化交流。

オークランド大会に参加した感想

 ワールドマスターズゲームズ2017オークランド大会で、バドミントンのシングルスとダブルスに出場した山本清子さん。山本さんがバドミントンに出会ったのは社会人になってから。社内レクリエーションでバドミントンの楽しさを知り、25歳の時に本格的に始められたそうです。
 山本さんがワールドマスターズゲームズ2017オークランド大会に参加したきっかけは、山本さんの住む広島から遠く離れた福岡に住む友人に誘われたことでした。ニュージーランドに行ったことがなかったため、バドミントンへの参加を理由に行ってみたいと参加を決意したそうです。
 「これまで、世界大会へ出場するには、日本での予選に勝ち、日本代表となって参加するのが当然と思っていました。ところが、誰でも参加できる、海外で外国の人と試合ができる世界大会があることを知り、“チャンス”と思ったんです。“楽しくバドミントンをして帰ろう”と心がけました。」と語る山本さん。出るからには頑張らなくてはと気合いを入れたものの、遠く離れた広島と福岡。ダブルスでペアを組む友人と一緒に練習をすることはできないため、その分シングルスの練習に力を入れ、クラブの若い方相手に試合形式で練習をされたそうです。
 シングルスは3位以内を目標としましたが、健闘むなしく3位決定戦での敗退となり、惜しくもメダル獲得には届きませんでした。一方、ダブルスでは友人との息も合い、銀メダルを獲得。バドミントンを存分に楽しむことができたそうです。

2021年関西大会にむけて

 同じ年代で試合が出来るため、何歳になっても楽しむことができるのがWMGの魅力のひとつです。今回、山本さんが一緒に参加したメンバーは、福岡の友人を含め、合計10名。そして、10名中6名が70歳以上でした。山本さんの友人達を始め、他の国の人達も70歳以上には見えないほど、元気な方がたくさん参加されていたとのこと。山本さんは、「コートの中での競技者の皆さんの軽やかなフットワークを見て、私も4年後の関西大会、そして8年後の次の大会にも元気に参加したいと思いました。」と言います。
 ほかにも、スポーツを通じた文化交流という世界大会ならではの魅力をその身で感じたという山本さん。WMGの魅力について、「言葉が通じなくても、ルールは一緒です。良いプレーをしたら他の国の人達も一緒に応援してくれます。そして、試合が終わった後でも、会場で会えば“ハイタッチ”をし、一緒に練習もしました。日本国内の大会ではあまり見ない光景ですが、試合の前後に審判員を含めて記念撮影をします。そして、各国から持ってきたお土産を交換するんです。私は扇子・うちわ等をお土産にしました。相手からいただいたお土産は、今も宝物です。」と語ってくださいました。