卓球好き人間たちが集う、とっておきの社交場! 神戸初の卓球バー「BIG WAVE」
- カラダを動かす
- ここだけ
- 人に聞く
- スポーツでにぎわう
- 家族と一緒に
- 酒
- 卓球
この記事は、2020年11月に行なった取材をもとに制作しています。マスクを外しての写真も一部撮影しておりますが、取材は原則、11月時点の兵庫県下で推奨されていた新型コロナウイルス感染症対策(マスク着用など)を実施して行いました。
コロナ禍でお店の営業時間帯等が変則的になっている場合があります。お店の最新情報はホームページをご覧ください。
ハイカラな街、神戸初の卓球バーへ
1868年に神戸港が開港したことで、外国人居留地が作られた神戸の街は、スポーツに限らず色んなものが早くから取り入れられ、ハイカラな西洋文化が広がった歴史を持つ。ゴルフ、マラソン、ラグビー、ジャズバンド、映画、缶コーヒー……その中には神戸発祥のものも数多くある。
卓球は残念ながら神戸発祥ではないが、卓球好きオーナーがこだわって作った、神戸初の「卓球バー」が元町にある。お酒を飲みながら卓球に興じる。そこは、 “大人が本気の道楽” で作った、卓球好きにはたまらないお店だった……。
卓球は残念ながら神戸発祥ではないが、卓球好きオーナーがこだわって作った、神戸初の「卓球バー」が元町にある。お酒を飲みながら卓球に興じる。そこは、 “大人が本気の道楽” で作った、卓球好きにはたまらないお店だった……。
登場人物
•池田尚人・・・神戸初の卓球バー「BIG WAVE」のオーナー。本職は、司法書士などを束ねる綜合事務所の所長。学生時代の卓球の戦績は県大会で5回戦ほどの腕前。今から12年前、ラーメン屋で、かつて憧れていた卓球界のレジェンドに偶然出会い、誘われるがままに25年ぶりに卓球を再開。そこから第二の卓球人生が始まる。
•濱井耕司・・・「卓球専門店タカハシ メトロこうべ店」店長。中学の部活から卓球を始める。今は週2日程度の練習や、他県の試合に仲間と、旅行も兼ねてのエントリーをするようなスタイルで卓球を楽しむ。オーナー池田さんと顔見知りであり、ゴトスポで取材させていただいたご縁から今回一緒に卓球バーを体験。
•私・・・・・ゴトスポ取材記者。中高の部活は軟式テニス部。自宅マンション共用部になぜか卓球台があり、家族で借りることも。毎週体育館でバレーの練習と、最近キックボクシングジムに通い始めた。勝敗がかると「体育会系根性」を発動しがち。
卓球バーで本気の練習が繰り広げられている……!?
卓球バー「BIG WAVE」は、JR元町駅から徒歩5分、トアロード沿いのビルの6階にある。ドアを開けると、オーナーの池田さんがにこやかに迎えてくださった。卓球のウエアを着ているせいか、本業がいわゆる、おカタい職業とは忘れてしまいそうになる。
店内に入ると、卓球ウエアを着た人がバーカウンターを背にして、私たちがいる方に向かって、卓球台で本気の打ち込み練習の真っ最中。(え!お酒飲みながら卓球するだけじゃないの?!)
背後に並ぶバーのお酒やグラスと、ガチの卓球練習のアンバランスさに一瞬やられそうになるが、なんとも好奇心を掻き立てられるシチュエーション。これは想定外の始まりだけど、面白くなりそうな予感……!
店内に入ると、卓球ウエアを着た人がバーカウンターを背にして、私たちがいる方に向かって、卓球台で本気の打ち込み練習の真っ最中。(え!お酒飲みながら卓球するだけじゃないの?!)
背後に並ぶバーのお酒やグラスと、ガチの卓球練習のアンバランスさに一瞬やられそうになるが、なんとも好奇心を掻き立てられるシチュエーション。これは想定外の始まりだけど、面白くなりそうな予感……!
池田さんの卓球チームは、構成メンバーがスゴイ!
練習を指導していた李 竜飛さんは、元中国ジュニアの代表メンバーで、石川佳純選手や伊藤美誠選手も指導していたスゴイ人だった。(しかもイケメン!)
実は池田さんは自分の卓球チームを持っていて、全国大会の団体戦で男女アベック優勝し、卓球プロリーグの、Tリーグへの参戦も考えているほどの強豪チームなのだ。
李さんの他、この日は日本代表選手の遠征に帯同中で不在だったが、全日本の選手のスパーリングパートナー(選手の練習相手)をやっているメンバーもいる。バー営業までの時間には、強豪メンバーが卓球のレッスンをしているというから驚いた。
そんなチームのメンバーや、池田さんの卓球仲間の猛者が出入りするこの店には、ふらっと来てバーで飲んでいる人が、全国レベルの選手だったりすることが普通にあるらしい。先日も、日本人の同僚と一緒に来店したフランス人のビジネスマンが、実はフランスランキング8位の人だったとか!
「次に彼が来たら、神戸市の試合に誘おうと思って」と嬉しそうに話した池田さん。そういう出会いがあるのも、お店をやっているからからこそ。でも自分がいつもエントリーする馴染みの大会で、突然対戦相手にフランス8位の選手が登場したら、もはやラッキーかアンラッキーかも不明だけど、試合後は選手名をググるよね!
実は池田さんは自分の卓球チームを持っていて、全国大会の団体戦で男女アベック優勝し、卓球プロリーグの、Tリーグへの参戦も考えているほどの強豪チームなのだ。
李さんの他、この日は日本代表選手の遠征に帯同中で不在だったが、全日本の選手のスパーリングパートナー(選手の練習相手)をやっているメンバーもいる。バー営業までの時間には、強豪メンバーが卓球のレッスンをしているというから驚いた。
そんなチームのメンバーや、池田さんの卓球仲間の猛者が出入りするこの店には、ふらっと来てバーで飲んでいる人が、全国レベルの選手だったりすることが普通にあるらしい。先日も、日本人の同僚と一緒に来店したフランス人のビジネスマンが、実はフランスランキング8位の人だったとか!
「次に彼が来たら、神戸市の試合に誘おうと思って」と嬉しそうに話した池田さん。そういう出会いがあるのも、お店をやっているからからこそ。でも自分がいつもエントリーする馴染みの大会で、突然対戦相手にフランス8位の選手が登場したら、もはやラッキーかアンラッキーかも不明だけど、試合後は選手名をググるよね!
「オレが簡単に負ける、強い人がゴロゴロいる!」
奥のボックス席に、一人で飲んでいるお客さんがいる(この人も卓球ウエア着用)。
河村さんというその人は、学生時代は県大会でも上位の腕前だったらしい。卒業後は卓球から離れていたが、最近、異業種交流会でここの存在を知って、今日は李さんのレッスンをお試しで受けに来たのだという。
「学生時代、まあまあ強かったんですけど、ここでは会心の一撃を余裕で返されるんですよ」
いやそれは当たり前かも。だってここはバーだけど、全日本の選手に教えるような人がいる場所だから。
それより印象的なのは、この河村さんが卓球について話している間ずっと、ワクワク嬉しそうに見えてしょうがないこと。そして、後ほど卓球で勝負することになるであろう(取材に同行してくれた卓球専門店タカハシの)濱井店長に、背後からずっと強いお酒をすすめてくる(笑)。そんな店内は、みんなが楽しくて幸せな空間だ。きっと彼は、ここからまた卓球を再開していくんだろうな。
河村さんというその人は、学生時代は県大会でも上位の腕前だったらしい。卒業後は卓球から離れていたが、最近、異業種交流会でここの存在を知って、今日は李さんのレッスンをお試しで受けに来たのだという。
「学生時代、まあまあ強かったんですけど、ここでは会心の一撃を余裕で返されるんですよ」
いやそれは当たり前かも。だってここはバーだけど、全日本の選手に教えるような人がいる場所だから。
それより印象的なのは、この河村さんが卓球について話している間ずっと、ワクワク嬉しそうに見えてしょうがないこと。そして、後ほど卓球で勝負することになるであろう(取材に同行してくれた卓球専門店タカハシの)濱井店長に、背後からずっと強いお酒をすすめてくる(笑)。そんな店内は、みんなが楽しくて幸せな空間だ。きっと彼は、ここからまた卓球を再開していくんだろうな。
語り合うには、卓球台とお酒があれば充分
池田さんと濵井店長のお二人が話しているのを見ていて、私は終始こう思っていた。「この人たちは、なんと楽しそうにいつまでも卓球の話をするのか」と。
たとえば、来店するたびに池田さんに挑戦して返り討ちにあうお客さんが、濵井さんのお店でラケットを新調して「俺、最近調子いいんですよ!」と来るけど、どこかで飲んでから来るからやっぱり負ける話や、池田さんが大阪の卓球バーに全国2位の猛者を連れて遊びに行って、負かした人から「君らナニモンや?!」とお酒をご馳走になった、完全に「道場破り」な話とか(笑)。
「卓球人は不思議なモンで、何時間でも卓球の話ができるね。関西くらいだと卓球界は意外に狭くて、共通の知人も多いから」と池田さんは笑う。
25年ぶりに卓球を再開するきっかけとなった、憧れのレジェンド金山さんの名前を聞いて「おっ!」と思われる方は、ここに来れば、きっと往年の卓球話で楽しく盛り上がれるに違いない。
そして卓球の腕に覚えのある人は、きっとエキサイティングな交流戦ができると思うし、WMG開催中であれば、海外の選手と一戦なんてこともあるかもしれない。
卓球台もお店で借りられるラケットも、池田さんこだわりのラインナップで、私は今まで毎度お馴染みの、“ベニヤ板がラケットのカタチをしたやつ” しか使ったことがなかったから、ここの3万円のラケットの使い心地には心酔した。
たとえば、来店するたびに池田さんに挑戦して返り討ちにあうお客さんが、濵井さんのお店でラケットを新調して「俺、最近調子いいんですよ!」と来るけど、どこかで飲んでから来るからやっぱり負ける話や、池田さんが大阪の卓球バーに全国2位の猛者を連れて遊びに行って、負かした人から「君らナニモンや?!」とお酒をご馳走になった、完全に「道場破り」な話とか(笑)。
「卓球人は不思議なモンで、何時間でも卓球の話ができるね。関西くらいだと卓球界は意外に狭くて、共通の知人も多いから」と池田さんは笑う。
25年ぶりに卓球を再開するきっかけとなった、憧れのレジェンド金山さんの名前を聞いて「おっ!」と思われる方は、ここに来れば、きっと往年の卓球話で楽しく盛り上がれるに違いない。
そして卓球の腕に覚えのある人は、きっとエキサイティングな交流戦ができると思うし、WMG開催中であれば、海外の選手と一戦なんてこともあるかもしれない。
卓球台もお店で借りられるラケットも、池田さんこだわりのラインナップで、私は今まで毎度お馴染みの、“ベニヤ板がラケットのカタチをしたやつ” しか使ったことがなかったから、ここの3万円のラケットの使い心地には心酔した。
卓球が3割増しでウマくなった気がして、もうベニヤ板ラケットには戻れないカラダになってしまった。(濵井店長のお店で3万のやつ買おうかな。少しまけてくれるかな?)と、一瞬マジで考えたくらいだ。
人との出会いで、人生が切り拓かれていく
池田さんは12年前、ラーメン屋で偶然に憧れのレジェンドと出会ったことで卓球を再開し、そこから、かつての卓球仲間との交流も再び始まった。そして3年前にお店をオープンしたことで、本職だけでは出会うはずもなかった、中国や韓国の選手とチームを作るまでに世界が広がっていったのだ。
私はいつも、「人生は、人との出会いで切り拓かれて、導かれていく」と思っている。さらにここには、「好きなスポーツ×楽しい場所×仲間×お酒=人生最高」の方程式があると思った。池田さんは卓球バーを「道楽」と笑っていたけれど、それは “大人の本気”がなせるワザで、 “本気の道楽” なのだ。そこから誕生した大人の社交場だ。
店内には大きなスクリーンで、自分のチームの試合や、世界大会などの映像が流れている。それを鑑賞しながらの濵井店長と池田さんの終わらない卓球談義と、私が “体育会系根性” を発動した卓球マッチで盛り上がった結果、お店を出たのは23時をとっくに過ぎていた。
「人生100年時代」。その後半戦を愉しむのに、こういう場所を持っているのって大きいと思う。このサイトを訪れているあなたは、WMGに関わっているだろうから、もうすでにあるのかもしれないけれど。
今夜も “本気の道楽” の賜物「卓球バー BIG WAVE」で、「いいとこ見つけた♪また卓球始めてみるか」っていう人が、誕生しているのかも。
私はいつも、「人生は、人との出会いで切り拓かれて、導かれていく」と思っている。さらにここには、「好きなスポーツ×楽しい場所×仲間×お酒=人生最高」の方程式があると思った。池田さんは卓球バーを「道楽」と笑っていたけれど、それは “大人の本気”がなせるワザで、 “本気の道楽” なのだ。そこから誕生した大人の社交場だ。
店内には大きなスクリーンで、自分のチームの試合や、世界大会などの映像が流れている。それを鑑賞しながらの濵井店長と池田さんの終わらない卓球談義と、私が “体育会系根性” を発動した卓球マッチで盛り上がった結果、お店を出たのは23時をとっくに過ぎていた。
「人生100年時代」。その後半戦を愉しむのに、こういう場所を持っているのって大きいと思う。このサイトを訪れているあなたは、WMGに関わっているだろうから、もうすでにあるのかもしれないけれど。
今夜も “本気の道楽” の賜物「卓球バー BIG WAVE」で、「いいとこ見つけた♪また卓球始めてみるか」っていう人が、誕生しているのかも。
■卓球バーBIG WAVE
所在地:〒650-0011 神戸市中央区下山手通3丁目1-18 ラムールトアビル6階
営業時間:19:00~24:00(金・土・祝祭日の前日は25:00)
※ご来店前にホームページで最新の営業時間等をご確認ください
アクセス:阪急神戸三宮駅西口・神戸市営地下鉄三宮駅西口より徒歩4分、JR元町駅東口より徒歩5分
お問い合わせ・ご予約:078-381-9688
※定休日・チャージ料金・貸し切り料金・レッスン料などは、ホームページをご覧ください。
所在地:〒650-0011 神戸市中央区下山手通3丁目1-18 ラムールトアビル6階
営業時間:19:00~24:00(金・土・祝祭日の前日は25:00)
※ご来店前にホームページで最新の営業時間等をご確認ください
アクセス:阪急神戸三宮駅西口・神戸市営地下鉄三宮駅西口より徒歩4分、JR元町駅東口より徒歩5分
お問い合わせ・ご予約:078-381-9688
※定休日・チャージ料金・貸し切り料金・レッスン料などは、ホームページをご覧ください。