服部 孝志 さん
目標ができ、新たな仲間の輪が広がるいつまでも現役でスポーツに携わりたい
「関西マスターズスポーツフェスティバル2016第22回神戸市長杯しあわせ健康駅伝競走大会」が2016年12月4日、神戸総合運動公園で開催された。地元のユニバースポーツクラブA(以下ユニバーSC)のアンカー、服部さんは3度目の区間賞に輝く活躍を見せた。
復興を願い仲間とタスキをつなぐ
師走のユニバー記念競技場に号砲が轟く。阪神・淡路大震災からの復興を願って、1995年から開催されている駅伝大会。「男子の部」は29チームが出場し、同競技場発着の5区間21km(第1・5区=6km、第2・3・4区=3km)をタスキでつなぐ。前回優勝のユニバーSC(A)は1区の岡野徹さん、2区の浅田俊彦さん、3区の森直大さん、4区の浅井次郎さん、そしてアンカーの服部さんへとタスキをつなぐ。3位でタスキを受けた服部さんは「前回優勝しているので連覇を狙います」との目標に向けて総合運動公園を駆け抜ける。6kmを19分23秒でフィニッシュ。2連覇こそならなかったが、同大会で自身3度目の区間賞に輝く力走で、チームの3位入賞に貢献した。「連覇を目指していましたが、メンバー全員が本気を出して走った結果ですから。区間賞にはなりましたが、同じ6kmを走る1区の区間賞の選手の方が良いタイム(18分47秒)ですから悔しいですね」と、冷静に振り返った。
いつまでも現役でスポーツ活動を
兵庫県南あわじ市出身の服部さんのスポーツ歴は水泳から。高校2年時に陸上部の監督に誘われ、水泳部と掛け持ちで入部した。進学した神戸市の大学でも陸上部に所属し、関西学生陸上競技対校選手権(関西インカレ)の3000m障害で9分29秒の4位になるなど活躍した。社会人1年目の夏に、神戸総合運動公園のスポーツ施設を市民が有利に利用できるようにとの理念で設立されたユニバーSCに所属した。トライアスロンやアクアスロン(水泳+長距離走)の大会でも実績のある服部さんは、「恵まれた環境で走れることは嬉しいですね。競技仲間もいますので一緒に練習できますし。自分の力が明確に数値化されるところが陸上競技の魅力ですね。スポーツを通じて目標が明確になり、新たな仲間との輪も広がりましたし、人生が豊かになります。いくつになっても自己ベストを更新したいですし、いつまでも現役でスポーツ活動に携われたらいいですね」と笑顔で話した。
服部さんに聞く
駅伝の魅力は?
尊敬するアスリートは?
服部
周りにたくさんいます。自分よりレベルが高い選手はもちろん、常に努力している選手や40歳を過ぎても現役であり続ける方は、アスリートとして尊敬しています。
健康の秘訣は?
服部
週に1、2回、近所の銭湯でゆっくり疲れを癒やしていますね。
ワールドマスターズゲームズ2021関西について一言
服部
機会があればぜひ参加したいですね。陸上競技だけではなく、トライアスロンやアクアスロンも得意ですから楽しみにしています。
取材こぼれ話
陸上部に誘われた当時の1500m走のタイムは「5分50秒ぐらいでしたね」と振り返る服部さん。大学時代には4分10秒台にまで縮め、さらにはトライアスロン日本代表に選出されるほどに。日曜日のこの日、区間賞の力走にも「平日は仕事後に走っていますから、今日は午前のレースですから疲労は残りませんよ」と服部さんは涼しい顔で笑った。むしろ、仕事にも好影響を及ぼしているのだろう。心身ともに充実したライフサイクルの形成に、スポーツは重要なパーツだと改めて実感した。
個人種目の多い陸上競技において、駅伝はチームとして楽しめる魅力があります。チームメートの頼もしさや責任感の強さを実感することができます。