京都の冬の風物詩「全国高校駅伝」と名物パン屋の一日観光!

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京都市(京都府)
京都の冬の風物詩「全国高校駅伝」と名物パン屋の一日観光!

この記事は、2021年10月に行なった取材をもとに制作しています。その時点の京都府下で推奨されていた新型コロナウイルス感染症対策(マスク着用など)を実施して行いました。

京都の冬の風物詩と言えば、毎年12月に行われる「全国高等学校駅伝競走大会」。
都道府県の代表47校の熱戦が底冷えする京都を熱くする、駅伝の一大イベントである。
今回はこの駅伝のコースをレンタサイクルで辿りながら、京都のおいしいパン屋巡りをしてみたいと思う。
何でパン屋?と思われたそこのあなた。
実は京都はパン消費量全国トップ。美味しいパンの激戦区なのだ!

と言う訳で、とある週末の朝。スタート地点の「たけびしスタジアム京都」に到着。
野球やバスケ、陸上など、すでに多くの人がスポーツで汗を流していた。
あちこちにレンタサイクル屋が点在する京都にしては珍しく、この辺には店が無い。
なのでシェアサイクルを登録して使用。便利で良いね。

それでは張り切って行ってきます!

1区 距離10KM ~最長の距離を走る花型区間~

シェアサイクルと言う今日の相棒に乗って、早速たけびしスタジアム京都を後にする。
1区は高校駅伝最長の区間。前半は緩い昇りが続き後半3キロで下る、
スタジアムを東へ進み、西大路通りをまっすぐ北へと進む。遠くに「五山の送り火」で有名な大文字が見える。
因みに大文字は二つあり、こちらは「左」大文字。そのふもとまでひたすら直進。地味な登りが続くがまだまだ序盤。楽しさが勝ってあまり苦にならない。
ふもとに到着。すぐ近くで見る大文字。大きい!
ここから金閣寺は目と鼻の先。交差点を西側に折れるとすぐそこだ。だがコースは東へ向かっている。残念。
ここからは1区終盤の下り。自転車を漕がなくても進むほどの勾配をスイスイと進む。
南へ折れ、東へ折れ。ジグザグと進むと鞍馬口交差点に到着。この場所が第1中継所だ。
ここまで10キロ。今年はどんな好タイムが飛び出すか。楽しみだ。

1区のパン屋 ~BOULANGE OKUDA 本店~

西大路通りを北へ進み、大文字の少し手前。
BOULANGE OKUDAは存在感のある外観で見る人を誘う。
工房まで見渡せる清潔で開放的な店内には、目移りするほどのおいしそうなパンがいっぱい!
店員さんお勧めのクリームパンは「カスタードクリームから店内で作っています。」と自信を持って言うだけあって、濃厚な卵黄の味と滑らかな舌触りに思わず唸る。クリームを包むパン生地も、それ自体クリームのように滑らかな舌触り。まさに絶品!
自転車を漕いで疲れた身体を優しく癒してくれた。

2区 距離 3KM ~あっという間に駆け抜けるスピード区間~

中継所の近くのお店の人と話をしていると、目印に鋲が打ってあると教えてくれた。
知らないと見落としてしまう小さな鋲。この小さな鋲に歴史と伝統、無数のドラマが詰め込まれている。
少し感動しつつ、コースを進む。
この2区は距離が短いうえ緩い下り坂なので、あっという間のスピード区間だ。
コース上にあるのは、ほぼ同志社大学と京都御苑のみ。
御所沿いに走って交差点を抜けると、もうそこが第2中継所。あっという間だ。

見出し:2区のお店 ~PAPA JON’S  今出川本店~

繰り返しになるが、この区間には大学と京都御苑しかない。何が言いたいかというと、パン屋がない!
と言う訳で、代わりにケーキ屋をご紹介。
PAPA JON’Sは重厚感のあるニューヨークチーズケーキが有名なお店で、筆者も学生の頃よく通った思い出の店だ。
この日も小さなお店に行列ができていたので待つこと10分。ようやく店内に入ることができた。
今からまだ30キロ自転車を走らせることを考え、購入したのはチーズケーキではなく、ピーカンティーボール。丸くて小さいクッキーだ。
食べてみるとサクッとした食感と同時に口の中でホロホロと崩れ、豊潤なバターの香りが口いっぱいに広がった。
うん。最高!
美味しいお店では何を食べても美味しいということか。

3区 距離 8.1075KM ~中継所直前の坂まで粘れ!~

第2中継所を超えて3区に入るとコースは北へ、西へとジグザグに折れる。小さなアップダウンもあり、変化に富んだコースだ。鴨川、京都大学、大文字と、次の中継所の国際会館までは風景も楽しめる。
本日2個目の大文字のふもとには銀閣寺がある。だが今回もコースは銀閣寺のそばを通るだけ。残念。
まっすぐ白河通りを北上し、北白川へ差し掛かったあたりでふと気が付いた。
ここは!ラーメン激戦区の一乗寺のすぐ近くではないか!!!
丁度時間はお昼時。ラーメンの誘惑が頭を支配する。あぁ!ラーメン!
後ろ髪ひかれながらも本日のミッションを遂行するため、前へと進む。
次行くときはラーメンを食べるべし。

恐らく選手にとって地獄の坂となるだろう跨線橋を、自転車はラクラクと下をくぐり、西へ折れると国際会議場に到着。ここで4区の走者へとタスキをつなぐ。

3区のパンにゃさん  ~GRANDIR京都 北白川店 ~

お洒落なカフェのような外観のGRANDIR京都、北白川店。
いくつか店舗を持つパン屋さんだが、この北白川店は中に入ると・・・ネコ!ネコ!
にゃんとも可愛いパンの数々に一気にテンションが上がる。
食べるのが勿体にゃい程の可愛さだが、あまりの筆者のはしゃぎぶりに「味にも自信があるので味わって食べてくださいね。」と、店員さんに笑われてしまった。
あんマーブルの猫パンを頂いたが、しっかりした味わいの中に優しさを感じる美味しさで、食べていてホッコリと幸せにニャった。

4区 距離 8.0875KM ~チーム同士がすれ違う折り返し~

4区からは来た道を戻る折り返しコースだ。
同じ道のはずなのに、視点が180°変わるだけで景色も異なって見えるのが面白い。
運動部の高校生が広いグランドで練習している。サッカー、陸上、ラクロス。
楽しそうだなぁ。と、あえてゆっくり自転車を漕ぎながら練習風景を見学。来た道を戻る。
駅伝本番のこの区間はチーム同士がすれ違うんだなぁと、選手の気持ちを想像しながらペダルを漕いでいく。
3区では京都大学や大文字を見ながら来た道を、4区では私立の京都芸術大学や、京都大学の吉田寮の立て看板を楽しみながら戻る。
鴨川を超え、右手に京都御苑が見えたら、第4中継所に到着。

4区のパン屋さん ~松(マツ)~

銀閣寺にもほど近い、和モダンな外観のこのパン屋に着いたのはまだお昼過ぎ。にもかかわらず、既に売り切れのパンがパラパラと・・・人気の証だ。
一風変わった名前から想像できるように、和を基調とした店内には、スタンダードな商品から他ではあまり見ないオリジナルのこだわりパンが多数並んでいる。どれもおいしそう!
お勧めを聞くと
「今丁度クロックムッシュが焼きあがったところです。」
と、熱々のクロックムッシュを包んでくれた。やったぁ!
これは今すぐ食べねば!ということで、店の前のベンチで早速頬張る。
パンはふわっふわ!チーズのとろ~り!あっという間に胃の中に納まった。

5区 距離 3KM ~緩く登る最短区間~

最短区間の一つである5区は、2区とは反対に緩い上りになっている。
コースの反対側に京都御苑を見ながら手前側にはお寺やお店が並んでいるので、風景に変化もある。
ゴトスポでも 下河邊記者が取り上げたこともある、護王神社も5区にある。
神様も大会当日は選手の応援をしていることだろう。
護王神社にお参りをして少し進むとサクッと次の中継所に到着。
丁度鞍馬口駅の前あたりが中継所になっていた。

5区のお店 ~カワコーヒー~

事前の調査では、5区のパン屋はコースを一本入ったすぐ近くに幾つかあるはずだったのだが、残念ながら見つけられず。
その代りコース上においしいカフェを見つけた。
前を通るとコーヒー好きな筆者のアンテナがビンビン反応した。いわゆる「サードウエーブ」と言われる、こだわりのカフェ発見!早速入る。
小ぢんまりとした店内には随所にマスターのこだわりが感じられて、温かくも落ち着く空間だ。物販コーナーにある雑貨もセンスの良さが光る。こんな店はコーヒーも期待大!
汗をかいていたので、テイクアウト限定の「ミルクと氷コーヒー」を注文。表のベンチで一休みして頂く。
しっかりとした味のシャーベット状のコーヒーと冷えたミルクが熱くほてった体を冷やしてくれる。生き返るようだ。
次に来るときは店内で、御苑の緑を見ながらまったりしたい。

6区 距離 5KM ~アップダウンとコーナーの多いテクニカルなコース~

1区の後半にあったコーナーの多いコースを、6区で逆走していく。
思った以上の勾配に自転車のギアをチェンジ。そう言えば往路では、この坂はブレーキを多用したなぁと思い出す。
午前中に写真を撮った左大文字を折れると、ゆるく長い下りに差し掛かる。山あり谷ありコーナーあり。面白いコースだ。
JRの高架が見えたら、最後のタスキリレーが行われる第6中継所だ!
この第6中継所は女子駅伝の第4中継所と同じ場所にあるという証が、しっかり刻まれていた。

6区のパン屋  ~FRIANDISE 北大路店~

6区の前半、東大文字へ向かう途中に、次から次へと人が出入りするパン屋を発見。
一歩中に入ると、ショーケースの半分は食パンで占められている。レジの中にもおそらく予約だろう食パンが大量に。
ここで購入するのは食パン一択でしょ。
迷うことなく購入し、口にする。
小麦の濃い味とバターの風味が口いっぱいに広がる。柔らかく滑らかな生地なのに弾力が強く、噛むほどに味が広がってくる。予約がいっぱいなのも納得の美味しさだった。

7区 距離 5KM ~ドラマが生まれる最終区間。今年の栄幸はどのチームに?~

最後の中継地を過ぎると、あとはほぼ平坦な道をひた走る。自転車で42キロを漕いできた脚は重いが、もうすぐゴールだと思うと心は軽い。朝日を浴びての出発だったが、ゴールに向かう太陽は大きく西に傾いている。
最終選手はこのコースを、7人分の想いの詰まった襷を胸に走るんだ。
そう想像しただけで感動してくる。
そんな筆者は今、7区分のパンの詰まったザックを背にして走っている。
そしてついにゴール!やったあ!爽快!
こんなに達成感のあるサイクリングは初めてだった。

7区のパン屋 ~???~

感傷に浸りながら自転車を走らせていると、いつの間にかゴール目前!どこかで見落としてしまったのか?!もう夕方だったので、すでに売れてしまっているのか?とアタフタしている間にゴールしてしまった。しまった・・・
京都はパンの町。コース近くに必ずおいしいパン屋さんがあるはずなので、ぜひお気に入りのパン屋さんを探してみてください。

~おまけ~

充実感を胸に帰宅しようとすると、たけびしスタジアム京都の隣にある「わかさスタジアム」で、バスケの試合が行われていた。京都ハンナリーズVS大阪エヴェッサ。そうか。ハンナリーズのホームグランドはここだったか。
次はバスケット観戦をしに来ようかな。

近隣で開催される
ワールドマスターズゲームズ
2021関西の競技

なかにし のぞみ
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なかにし のぞみ

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